近年、人口減少による空き家の増加が社会問題になっています。
実際に、親戚や両親などから空き家を相続したものの、その活用方法や補助金制度についてよく分からないという方はいるのではないでしょうか。
今回は、空き家のリスクと補助金制度について紹介します。
□空き家にはどんな問題がある?そのリスクを説明します!
空き家処分をせずにそのまま放置しておくと、様々なトラブルの原因になる可能性があります。
最初に挙げるのが、経年劣化による物件の破損が周囲の環境へ悪影響を及ぼす可能性があることです。
壁の剥離や屋根の崩壊が見られる物件は、「その破損部分が近隣の住民に怪我をさせる」、「災害発生時の障害になる」といったリスクを抱えています。
そのため、近隣住民の報告により、空き家が確認される事例が多発しています。
地域の景観を悪くしてしまうことも、空き家の問題点です。
空き家は損傷や汚れが激しいだけでなく、雑草が生い茂っていたり、野生動物の住処になったりすることもあります。
そのため、観光地や娯楽施設の近接地では特に重大な課題になっています。
空き家は、防犯面でも非常に大きなリスクを抱えています。
人が住んでいないので、放火や不法侵入、ごみの投棄といった犯罪の温床になり易く、地域のイメージを悪化させてしまいます。
その結果、人口の流出増加や流入減少が起こり、さらに空き家を増加させてしまうというサイクルを引き起こす可能性があります。
□空き家に関する補助金制度をご紹介!
空き家を利用したいけれど、運用資金には限界がある。
そんな方に向けて様々な補助金制度が用意されています。
家賃低廉化支援制度は、空き家を貸し出したい所有者に向けた制度です。
高齢者や低所得者を受け入れると、空き家所有者に対して月4万円程度が支給される制度で、支援を受けるためにはいくつか条件があります。
お住まいの地域の自治体に確認してみましょう。
空き家を改修したい方におすすめなのが、改修工事支援制度です。
この制度は、改修工事を行う空き家1件あたり最大で100万円、物件の所有者に支給されるというものです。
間取り変更工事や、耐震工事など対象となる工事には制限があるので、地元の役所で確認しておきましょう。
□まとめ
空き家は、「犯罪の温床になる」、「近隣住民に怪我をさせる」、「景観悪化の原因になる」といった問題を抱えています。
そのため、所有者がそのまま放置しておくと、所有者に対して様々な罰則が適用されることもあります。
様々な補助金制度を有効に活用して、できるだけ早く処理することをおすすめします。