古民家や昭和の趣を残す団地アパートなど、建築年数を重ねた家には新築住宅にはない魅力があります。
しかし、そのような古い家は耐震性に問題を抱えている可能性も高く、安全に暮らせるのか不安に感じる方もいるでしょう。
今回は、古い家の耐震性と、在宅中に地震が起きたらすべき行動について紹介します。
□古い家は地震に弱い?補強工事が必要な条件を紹介します!
家が地震にどれだけ強いかを知るうえで重要な指標となるのが、耐震基準です。
この耐震基準は、何度か更新されており、以前の耐震基準に従って建設された家は、現在の基準を満たしていない可能性があります。
1番最近で更新されたのは50年ほど前のことですが、それ以前の耐震基準を基に設計された家や、経年劣化による損傷が激しい家もあるので注意が必要です。
耐震性の高さを判断できるサインは、家に関する知識が豊富にない人でも見つけられます。
具体的には、壁や床に亀裂やヒビが発生していることや、雨漏りが発生していることなど、耐震性に問題があると様々な現象が見られます。
家の強度に重大な影響を及ぼす損傷を見逃さず、必要な場合は早急に補強工事をしましょう。
□大切な命を守るために!在宅中に地震が発生したときの適切な行動とは?
地震は思いもよらないタイミングで発生するので、あらかじめどう行動するのか考えておかないと、パニックに陥る可能性があります。
在宅中に地震が発生した場合は、部屋によって安全性が異なるので、部屋ごとに行動をシミュレーションしましょう。
リビングにいるときは、安全な場所に避難することを第一に考えましょう。
学校の避難訓練では机の下に隠れたという方もいらっしゃるかもしれませんが、特に大地震が発生した場合、建物の下敷きによって亡くなられた方の割合が死者全体の8割を超えることもあります。
まずは避難経路の確保を心がけましょう。
キッチンは地震発生時に火災の原因になりやすい場所です。
ただし、キッチンから遠くに離れているときは、身の危険を冒してまで火を止めに行かないようにしましょう。
特に、キッチンには包丁や重い鍋など、危険な道具が多数あるので、なるべく離れるのが得策です。
2階にいる場合は、家から脱出せずにその場にとどまる方が安全なこともあります。
特に揺れが激しい地震では、脱出途中で家の下敷きになる可能性があるので、上から落ちてくるものが少ない2階の方が生き残れる確率が高くなることもあります。
□まとめ
近年、古民家をリノベーションして再利用する事例が増加しています。
しかし、古い家の中には耐震基準を満たしていないものや、経年劣化による損傷が激しいものもあります。
必要な場合は補強工事を行い、その上で地震発生時の行動をシミュレーションしておきましょう。